準備日記vol.5 by企画総代表・長島由梨

16/06/2011 13:44

 

こんばんは!

LIVE&PIECE3rdのPCをつとめている、永島由梨です。

 

このイベントを立ち上げてから早一年が経とうとしています。

あっという間に時間が過ぎ、ついに本番前夜を迎えました。

 

 

このS.A.L.が主催するLIVE&PIECEには、

普通のライブイベントでは味わえないとっておきのコンテンツがあります。

 

それは、実際に現地に出向いたわたしたちS.A.L.メンバーから、イベントに来てくださったすべてのお客様へ向けてメッセージを“伝える”時間、“S.A.L.タイム”です。

 

今日はそのS.A.L.タイム準備の過程で感じたことを

みなさんにお話ししたいと思います。

 

 

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 “伝える”ということは、一方通行になる可能性を持っています。

伝える側の主観を押し付けてしまうことになり兼ねません。

しかし、だからと言って、事実の羅列だけを喋るならば、ネット上で調べたほうがよっぽど早いですよね。

 

このように、たとえ相手がひとりだったとしても、

“伝える”という行為はすごく難しいものです。

 

今回イベントには、300人近くのお客様がきてくださる予定です。

その300人は、おなじ世代に生きる者同士とはいえ、環境も、いままでの経験も、まわりにいる仲間も、考え方も、価値観もすべてばらばらです。

300通りの色がそこにはあります。

 

 

 

では、そのお客様ひとりひとりの心に残せるS.A.L.タイムにするにはどうしたらいいのでしょうか。

わたしは、こんな疑問をずっと自分に問い続けてきました。

 

 

原稿を練ったり、繰り返し練習したり、試行錯誤するなかで

ずっと続けてきたことがひとつだけあります。

 

それは「もう1人の自分を常に意識すること」です。

 

 

去年120万部を突破した池上彰さんの「伝える力」。

あの有名な本にもこう書かれています。

 

文章を書いたり人前で発表する際に、

本人が「なかなかいい出来じゃないか」と思ってしまったら

「もう1人の自分」がいるとは言えません。

書いたあなたも、見直しているあなたも、どっぷりとそのままのあなたです。

 

少しでもいいから、書くときも話すときも「もう1人の自分」を常に意識する。そして、自分で自分に“1人ツッコミ”を入れてみる。

そうすることで、あなたの「伝える力」は確実に上達していくはずです。

 

 

 

わたしは今まで「こんなもんでいっか」を口癖に、

いろんなことを片付けてきたように思います。

そんなとてもめんどくさがり屋なわたしにとって、

 

「これほんとに聞いてておもしろいの?」

「論理展開が一貫してなくないか?」

「文章がわかりにくくてなにが伝えたいのかわからない」

 

こんな風に客観的な目線から自分にツッコミを入れ続けることは、

予想以上に難しく、しんどいことでした。

 

けれど今では本番を明日に控えたこの状況でも、

まだまだ納得がいかず、自分にツッコミを入れたくなるんです。

 

S.A.L.タイムという役目をいただき、

もうひとりの自分を意識し続けたことで、

自分自身に自然とそういう癖がついたのかな、なんて思ったりしています。

 

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今回イベントに来てくださる300人のみなさんに

わたしたちのS.A.L.タイムを聞いて

同じ想いを持って帰っていただけるとは、思っていません。

そんなこと絶対にありえないからです。

 

けれどわたしたちは、

300人全員の心にしっかり届くよう精一杯喋るつもりでいます。

そして、このほんとにちっぽけな時間が、お客様の中に残り、そこから関心が生まれ、なにかを踏み出すきっかけになることを願っています。

 

では、明日渋谷Gladでお会いしましょう。

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